わら処理の現状と今後の有効活用について
更新日:2021年09月24日
稲、麦わらは燃やさずに、大切な資源として活用しましょう!
◆わら焼きの現状
わらの焼却については「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」において、営農上やむを得ない場合に例外的に認められていますが、わらの焼却で発生する煙や臭いは、火災や交通障害の原因になるほか、地域住民の生活に支障がでているケースがあります。
今春、市内の麦生産者の方々へ麦わら処理のアンケート調査を実施したところ、麦作付面積の約7割で麦わらが焼却されており、周辺住民への事前周知についても約3割という結果で、周辺住民への事前周知等が不十分なまま「わら焼き」されていることが明らかになりました。
生産者の方々に対しては、わらを焼却する場合の注意喚起と共に、わらのすき込み処理などの推進を行っていますが、毎年のように、わらの焼却に伴う煙や臭いの苦情が寄せられています。
◆わら焼きは本当に必要ですか
アンケート結果のとおり、市内ではわら焼きの割合が高い状況にありますが、近年の研究調査結果では、わらを燃やしても、雑草対策等としての効果が余りないことが分かっています。(図)
それどころか、毎年わらを燃やすことにより、有機質資源であるわらが土に還元されず、地力の低下を招いている要因の一つと言われています。
また、わら焼きは生産者にとっても危険を伴います。
わら焼きが営農上本当に必要な行為かどうか、今後、わらの「すき込み」による有効活用も含めてご検討をお願いします。
◆これからは、わらを有効に活用していきましょう
お隣の佐賀市では、稲、麦わら共にほとんど焼却されておらず、わらの回収や播種と同時のすき込みにより、農作業の省力化とわらの有効活用が進んでいます。
本市においては、今後、環境にやさしい持続可能な農業の推進を目的に、有機質資源としての「稲わら、麦わら」の有効活用を推奨していきます。
まもなく、稲刈りのシーズンを迎えるにあたり、生産者向けの具体的な「稲わらのすき込み手順とポイント」をご紹介します。
「稲わらのすき込み手順とポイント」(PDF:982KB)
今シーズンより、実践に移して頂き、水田の地力向上と環境にやさしい持続可能な農業を目指していきましょう。
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