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建物の概要

更新日:2015年03月30日

外観

この建物は、清力酒造株式会社事務所として初代社長中村綱次を施主とし、筬島傳太郎が大工棟梁をつとめて明治39年(1906)11月に着工し、明治41年(1908) に建築されたものです。建物は木造二階建ての洋風建築と和風平屋の倉庫部分から構成されています。外壁は白一色にペンキが塗られ、屋根は寄棟で、当時は瓦葺となっていました。

正面の玄関ポーチにはヨーロッパの古典建築様式を用いた角柱や柱頭の繰り型彫刻など豊かな装飾が見られます。玄関ポーチから内部へ入った一階周りは通り土間を中心として右手西側が洋風の造りを基本とするのに対し、左手北側は日本の伝統的な町家の造りで、洋風と和風が共存する極めて特徴のある室内となっています。二階の広間は幾何学模様の格縁天井が華やかで、とりわけ扉やカーテンボックス、シャンデリア、家具調度などの装飾が目を引きます。二階の広間は昭和30年(1955)から昭和61年(1986)にかけて「清力美術館」として公開され、多くの美術愛好者に親しまれてきました。

平成8年に大川市指定文化財に指定され、平成12年度に修復工事を行い、平成13年6月より「大川市立清力美術館」として開館いたしました。平成15年2月には福岡県文化財に指定されました。

お問い合わせ先

大川市立清力美術館
直通電話:0944-86-6700
ファクス番号:0944-86-6700

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