旧吉原家住宅とは
更新日:2021年09月08日
旧吉原家住宅は、柳川藩小保町の別当職を代々務め、後には蒲池組の大庄屋となった吉原家の居宅です。主屋は、式台玄関の蟇股(かえるまた)に文政八年(1825)の墨書が残っており、当主吉原三郎左衛門三運により修築されたと考えられ、藩の公用に利用されました。天保年間(1830年から1844年)に幕府から遣わされた巡見使の宿泊のために、御成門の新造や納戸回りの改造を行っています。
旧吉原家住宅は、大規模で細部の意匠に優れ、建築年代も確実であることから、九州でも特に重要な民家として、平成11年、国指定重要文化財に指定されました。
注:別当職:町の行政的支配者
注:蒲池組:柳川藩の村落の行政区分(約10村程度で構成)
注:蟇股:梁などの横架材上の部材。蛙が脚を開いたような形をしている。
施設見取り図
建物の概要
旧吉原家住宅は、基本的には農家の整型四間間取り系ですが、大庄屋にふさわしく最大規模に発展した間取りです。表側に接待用の玄関・南角座敷を並べ、北側に居住用の部屋を設けることで、部屋の使用目的を明確に区別しています。
主屋
入母屋造 妻入 本瓦葺 四方庇付 桁行15,860メートル 梁間12,928メートル
北角座敷
一部二階建 切妻造 本瓦葺 南・西・北面庇付 桁行8,911メートル 梁間5,970メートル
南角座敷
切妻造 本瓦葺 南・西・北面庇付 桁行11,867メートル 梁間7,910メートル
旧吉原家住宅主屋 見取り図
このページに関する問い合わせ先
教育委員会 生涯学習課 旧吉原家住宅
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